2021 年POLYSTARのリサイクル機販売台数は 2 倍に増加

プラスチックリサイクル事業が世界的な環境意識の高まりにより見直されています。
多くの国で新たな規制が導入され、包装用の製品にリサイクル素材をより高い割合で使用することが生産者に課されるようになりました。また、原料の価格の高騰やや供給の不安定さも重なり、プラスチック製品のメーカーは自社の生産廃棄物の再利用(リサイクル)を強化するようになりました。
(POLYSTAR プラスチックリサイクル機)
プラスチックリサイクルの需要の高まりは、POLYSTARの機械販売に直接反映されています。2022 年 4 月末までに、12カ月間で昨年比 2 倍の 110 台以上のリサイクル用押出機を出荷する予定です。
押出機の大型化
プラスチックリサイクル用の押出機は大型化の傾向が顕著です。リサイクル業者は、今より大きな能力の機械を購入し、さらに機械を増設しています。
800-1,000 kg/時のリサイクル用押出機は、ポストコンシューマ、さらには一部のポストインダストリアルリサイクラーの標準となりつつあります。
(LDPE フィルム専用リサイクル機)
日本の神奈川県において、日本のポストコンシューマーリサイクル会社は、2021 年 12 月に POLYSTAR に4セットの大型リサイクル機を一挙に発注しました。同月には、オーストラリア、コロンビア、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、米国のリサイクル業者からも、洗浄済み PE フィルムやボトル廃棄物のリサイクル需要の増加に対応するため、より能力の大きい押出機のリピートオーダーがきております。
ポストインダストリーリサイクル - より高い品質要求
社内の廃棄物をリサイクルして再加工するプラスチックメーカーにとって、再生ペレットの再利用性はこれまで以上に重要となっています。包装フィルムの生産者は生産コストをできるだけ下げるために、より高品質なリサイクル(材料の劣化を最小限に抑えること)を求めるようになりました。
インドでは、特に PPラフィア、織布バッグの生産者が社内の廃棄物を処理する必要があるため、より高度なリサイクル用押出機の要求が高まっています。この分野だけでも、インドでは75台の Repro-One リサイクル機が導入されています。
破砕機一体型の押出機 Repro-One は、破砕機、押出機、造粒を 1 台の機械に統合したものです。この押出機一台で強力(シュレッダー)かつ穏やか(低温処理)なプロセスにより、最小の運転コストで最高のペレット品質を製造し、生産者はすべてのペレットをPPテープ押出ラインに戻して再利用しています。
リサイクル材料に関する新しい規制
包装用フィルム(ストレッチフィルム、CPPフィルムなど)やポリ袋メーカーは、最終製品に使用する再生ペレットの比率を大幅に高めることが求められています。品質管理を向上させ、フィルム押出ラインでの再利用性を最大化するため、生産廃棄物を外部に委託せず、社内ですべてリサイクルするメーカーが増えています。
デンマーク、イタリア、スイスで最近導入された Repro-Flex(フィルム廃棄物のリサイクルのために設計されたカッターコンパクタータイプ押出機)リサイクル機は、省エネと省人化を実現するスマートな機能を備えています。
短納期の押出機
COVID-19 の影響により、輸送コストの高騰や供給不足など、さまざまな課題が続いています。
リサイクル機の需要は依然旺盛で、ポリスターでは納期の長期化を避けるため、リサイクル機の在庫を積み増しています。
新拠点(3カ所目)では、機械の納期を短縮し、重要な部品の在庫を十分に確保することで、お客様により良いサービスを提供することが可能になりました。
台湾の新吉工業団地にある製造工場は、この間も 100% 稼働を継続しており、お客様に短時間でリサイクル装置をお届けできるようにしています。Repro-Flex 85、Repro-One、Repro-Air などの標準的なリサイクルマシンの納期はわずか 30~45 日です。